第4回鉄骨解体雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社TC、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~海外の解体方法~

ということで、海外の鉄骨解体工事における主要な解体方法と、その特徴、安全対策、環境への配慮について詳しく解説 します♪

 

鉄骨解体工事は、建物の構造や立地条件、安全規制、環境への配慮などによって国ごとに異なる方法が採用されています。特に、都市部の高層ビル解体、狭小地での解体、大規模工場の解体 などでは、国ごとの技術やルールに基づいた特殊な解体手法が用いられます。


1. 海外で用いられる鉄骨解体工事の主な方法

鉄骨造の建物を解体する方法は、建物の規模、周囲の環境、安全基準、コスト によって異なります。ここでは、世界各国で採用されている主な鉄骨解体工法を紹介します。


① トップダウン方式(Top-Down Method) – 高層ビルの解体に適用

主な採用国:日本、アメリカ、中国、韓国

トップダウン方式は、高層ビルの解体に適した方法 で、建物の上部から順番に解体していく工法です。

🔹 特徴

  • 上層階から順に解体し、建物全体の高さを徐々に低くする
  • 作業員や重機が屋上に設置され、解体が進むにつれて床を撤去しながら作業を行う
  • 都市部の狭小地や、周囲に影響を与えたくない建物で使用される

🔹 メリット

✅ 粉塵や騒音を最小限に抑えられる(密閉型システムとの併用が可能)
✅ 作業が安全で、制御された環境での解体が可能

🔹 デメリット

🚧 高度な技術が必要で、施工コストが高い
🚧 作業スピードが遅い(全体の解体に時間がかかる)

📌 例:日本の鹿島建設が開発した「テコレップシステム」
日本では、環境対策を重視し、ビルの外装を残したまま内部を解体する「テコレップシステム」が採用されることが多い。


② 爆破解体(Controlled Demolition) – 超高層ビル・大規模工場の解体に適用

主な採用国:アメリカ、中国、インド、ドバイ、ヨーロッパ各国

爆破解体は、ダイナマイトや爆薬を用いて鉄骨構造を一気に崩壊させる方法 で、特に大規模な高層ビルや工場施設の解体 に使用されます。

🔹 特徴

  • 鉄骨の主要な支柱部分に爆薬を仕掛け、計画的に崩壊させる
  • 建物が自重で内部崩壊するように設計 し、最小限のスペースに倒壊させる

🔹 メリット

✅ 解体時間が非常に短い(数秒~数分で終了)
✅ 労働コストを削減できる

🔹 デメリット

🚧 騒音や振動が大きく、周囲への影響が大きい
🚧 精密な計算が必要で、計画ミスが許されない
🚧 環境への影響が懸念される(粉塵、爆発による影響)

📌 例:アメリカの「ダスティング・インダストリーズ」
アメリカでは、専門業者が3Dシミュレーションを活用 し、周囲の影響を最小限に抑える設計を行う。


③ クレーン併用解体(Crane Dismantling) – 工場や中層ビルの解体に適用

主な採用国:ドイツ、アメリカ、日本

クレーン併用解体は、クレーンを使用して鉄骨を吊りながら解体する方法 で、特に工場や中層ビルの解体 に適しています。

🔹 特徴

  • 鉄骨フレームをクレーンで支えながら、ガス切断などで分割し、順次撤去
  • 都市部での解体に向いており、周囲の建物に影響を与えにくい

🔹 メリット

✅ 精密な作業が可能で、安全性が高い
✅ 重機の使用を最小限にできる

🔹 デメリット

🚧 作業時間がかかる
🚧 クレーン操作の技術が必要

📌 例:ドイツの環境配慮型解体
ドイツでは、鉄骨のリサイクルを重視し、分解・分別を徹底することで環境負荷を低減。


④ ジャッキダウン方式(Jack-Down Method) – 超高層ビルの解体に適用

主な採用国:日本、韓国、中国

ジャッキダウン方式は、建物をジャッキで少しずつ降ろしながら解体する方法 で、高層ビルの解体に適用されます。

🔹 特徴

  • 屋上部分から解体し、ジャッキで建物全体を徐々に下げていく
  • 解体作業中も外観を維持でき、周囲への影響が少ない

🔹 メリット

✅ 粉塵・騒音が少なく、都市部に適している
✅ 作業の安全性が高い

🔹 デメリット

🚧 施工コストが高い
🚧 建物の構造によっては適用が難しい

📌 例:中国の超高層ビル解体
中国では、環境規制の厳格化に伴い、ジャッキダウン方式の導入が進んでいる。


5. 海外の鉄骨解体工事における安全対策と環境配慮

安全対策

  • 3Dシミュレーションによる解体計画(アメリカ・ヨーロッパで主流)
  • 作業員の安全管理(防護服・ヘルメットの義務化)
  • 遠隔操作ロボットの導入(日本・ドイツで発展中)

環境配慮

  • 鉄骨リサイクル率の向上(ヨーロッパでは90%以上)
  • 粉塵抑制装置の導入(日本・韓国で採用)
  • 解体廃棄物の分別処理(ドイツの環境基準が厳格)

6. まとめ:海外の鉄骨解体工法は環境・安全性を考慮して進化中!

工法 適用建物 特徴
トップダウン方式 高層ビル 上部から順に解体、安全性が高い
爆破解体 大規模工場・ビル 解体時間が短いが、騒音と振動が大きい
クレーン併用解体 工場・中層ビル 都市部での解体に適している
ジャッキダウン方式 超高層ビル 粉塵や騒音が少なく、都市向け

今後も環境規制や技術革新によって、より安全で効率的な解体工法が進化 していくでしょう!

 

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